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プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (Max Weber)

宗教的教義が資本主義を形作った訳 社会学の祖といえば、マックスヴェーパーで、本書はその金字塔として有名。 本書は、近代になり興ったキリスト教の一宗派であるカルヴァン派の考え方が、現代の資本主義に与えた影響を考察した論考...
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命の経済 ー パンデミック後、新しい世界が始まる(ジャック・アタリ)

新型コロナウイルス発見後半年で書かれた社会の変化 本書は新型コロナウイルスが流行し始めた2020年に、フランスの著名なジャック・アタリが書き記したものである。世の情勢に詳しい知識人ということで、アタリの著書は本ブログでも何回...
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歴史と統計学(竹内 啓)

古代から現代に至るまでの統計学の発展の壮大な物語 本書では歴史的な変遷とともに、統計学がどのように発展していったのか、またその各時点において、どのような議論が起こったのかを、縦断的に俯瞰する。もともとは、日本統計学会の雑誌に...
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危機とサバイバル(ジャック・アタリ)

読みたいなと思っていつか買っていた本だったが、積ん読になり、放置していた。 ヨーロッパ最高の知性と呼ばれるジャック・アタリ氏の2013年の著作。 21世紀の危機 副題にもなっている通り、環境変化目まぐるしい21世紀におい...
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教養としての「中国史」の読み方(岡本 隆司)

本書は、中国の王朝が起こり始めた頃から現代までの歴史を俯瞰するとともに、主にその背後にある中国人特有の思想、つまり儒教的な解釈を提供する。キリスト教のヨーロッパ、イスラム教の中東に並ぶようにして、儒教の考えは中国人の行動の根底にあるという...
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AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井 紀子)

「ロボットは東大に入れるか」というのは何年か前に話題になった研究テーマである。AIが急速に発達しているという現代、世間の期待は高まったが、結果的には東大合格というレベルは達成できなかった。研究の期限自体は2021年までというので最終報告で...
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暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病(Walter Scheidel)

厚さが5cmほどもありそうな本書は、人類史の数千年の中で、不平等を解消してきた大きなイベントについての考察を繰り広げる。ボリュームは満点だが、事例の解析が豊富なのと、経済学的に客観的な指標に基づいているので読みごたえがある。 ...
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アインシュタインの戦争(Matthew Stanley)

「天才科学者の顔を思い浮かべてください」と質問したら、日本人だけでなく世界の多くの人がボサボサの白髪で髭を生やしたあの顔を思い浮かべるだろう。近年の科学者だって同じくらいの天才はいるだろうが、アインシュタインと相対性理論は20世紀のアイコ...
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未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと(奥 真也)

少しtwitterで話題に上がり興味が湧き、読んだ本の紹介をしてみようと思う。 本書は未来の医療年表というタイトル通り、現在発達しつつある医療技術・研究面から10-20年後に予想される医療を紹介する本である。 私自身は基礎医学...
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失われてゆく、我々の内なる細菌(マーティン・J・ブレイザー)

体に住み着く常在菌 清潔に、清潔に、とはよく言われるが、人間の身体には至るところに細菌が住み着いている。皮膚や大腸、胃、膣など至るところに細菌が住み着いており、その量は1キログラム以上にもなる、と言われたら不安になる方も多いのではな...