Book 教養としての「中国史」の読み方(岡本 隆司) 本書は、中国の王朝が起こり始めた頃から現代までの歴史を俯瞰するとともに、主にその背後にある中国人特有の思想、つまり儒教的な解釈を提供する。キリスト教のヨーロッパ、イスラム教の中東に並ぶようにして、儒教の考えは中国人の行動の根底にあるという... 2021.01.16 Book
Book AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井 紀子) 「ロボットは東大に入れるか」というのは何年か前に話題になった研究テーマである。AIが急速に発達しているという現代、世間の期待は高まったが、結果的には東大合格というレベルは達成できなかった。研究の期限自体は2021年までというので最終報告で... 2020.11.22 Book
Book 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病(Walter Scheidel) 厚さが5cmほどもありそうな本書は、人類史の数千年の中で、不平等を解消してきた大きなイベントについての考察を繰り広げる。ボリュームは満点だが、事例の解析が豊富なのと、経済学的に客観的な指標に基づいているので読みごたえがある。 ... 2020.11.07 BookFinance
Book アインシュタインの戦争(Matthew Stanley) 「天才科学者の顔を思い浮かべてください」と質問したら、日本人だけでなく世界の多くの人がボサボサの白髪で髭を生やしたあの顔を思い浮かべるだろう。近年の科学者だって同じくらいの天才はいるだろうが、アインシュタインと相対性理論は20世紀のアイコ... 2020.10.31 Book
Book 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと(奥 真也) 少しtwitterで話題に上がり興味が湧き、読んだ本の紹介をしてみようと思う。 本書は未来の医療年表というタイトル通り、現在発達しつつある医療技術・研究面から10-20年後に予想される医療を紹介する本である。 私自身は基礎医学... 2020.10.25 BookMedical
Book 失われてゆく、我々の内なる細菌(マーティン・J・ブレイザー) 体に住み着く常在菌 清潔に、清潔に、とはよく言われるが、人間の身体には至るところに細菌が住み着いている。皮膚や大腸、胃、膣など至るところに細菌が住み着いており、その量は1キログラム以上にもなる、と言われたら不安になる方も多いのではな... 2020.04.05 BookMedical
Book 規制緩和にMMTは何を語るのか? 2020年1月に明らかになったCOVID-19も、中国を発端にした感染の流行が明らかになってから2ヶ月が経ちました。死亡者は1万人を超え、社会に大きな影響を及ぼすほどになっています。また、中東、ロシア、米国のシェール企業に大きな影響を及ぼ... 2020.03.23 BookFinance
Book 貧乏人の経済学(Abhijit Banerjee) 本書の著者であるアビジット・バナジーは、2019年のノーベル経済学賞を受賞した。本書は貧困に関する様々な研究の結果をまとめ、人々がどうして貧困から抜け出せないのかについて論じている。おもに話の舞台は1日1ドル以下で暮らす人々が多い貧困国での... 2019.10.27 BookFinance
Book 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(Edward O. Thorp) エドワードソープは、ヘッジファンド業界などで主流になっているクオンツトレーダーの先駆けの人物である。辛辣なニコラスタレブもエドワードソープのこととなると最大限の賛辞を惜しまずにおくるというから、唯一無二の存在なのだろう。 あら... 2019.08.17 Book
Book バッタを倒しにアフリカへ(前野 ウルド 浩太郎) 虫取り網を持ったバッタが表紙の怪しい本 原始人なのかバッタなのかよくわからない衣装を着た男性が表紙を飾る本書は一見、タイトルも相まって謎の怪しい人が書いた本かなと思い、なかなか読む気にはならなかった。しかし、Amazonでは評価も... 2019.08.04 Book