HONZの成毛さんの本。Kindleでささっとダウンロードして読了。ちなみにであるが、マイクロソフトで若くして社長を務められていたことはプロフィールを拝見して初めて知った。HONZは毎日拝見させていただいている。
新しいものに興味を持ち、目の前のことに本気になり、自分と関係ないことにはあえて関わることを避け、合理的なコミュニケーションを持つ人材こそが活躍する、といった内容。
本書ではこのような人材を「理系脳」と評している。筆者も述べていることでは有るが、理系脳と文系脳は別に高校や大学での学習の内容のことではない。上のような能力を備えた人を理系脳を持つ人と評しているだけのことだ。
理系脳
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文系脳
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新しいものに興味がある・変化が好き
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保守的
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刹那主義で未来志向。その瞬間瞬間に我を忘れて没頭する。
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キャリア志向、きれいなキャリアを積むことに必死。人脈やコミュニケーション能力を重視する
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コミットの範囲が明確。自分ができる範囲のことを冷静に分析する。
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自分と無関係のことに興味津々
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コミュニケーションが合理的
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コミュニケーションにおいておべっかをつかったり愛想笑いをする
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理系脳と文系脳の対比を行うとこのような感じになる。歴史上の偉大な人物も、現代の億万長者も多くは理系脳を持った人だという。現代の理系脳が最も興味を示すのがSTEMという分野だ。サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマティクスの頭文字をとったものだ。そこにアートが加えられてSTEAMと呼ばれたりもする。
理系脳とは世の中を冷静な目で見て、自分がどうすれば良いのかを常に考える人間だ。そして目標に向かえば一心不乱に打ち込む。一見すると変わり者と言われそうな人ではあるが、たしかに現代のようにスペシャリストこそが莫大な価値を有無時代において、いわゆる「選択と集中」ができる人材のほうが強いのは納得ができる。気づけば文系脳といわれるような行動をとってはいないだろうか?文系脳と述べられる行動はイノベーションを阻害するだけなのだ。
・教養に富んだ人として知られる出口氏が勧める考え方
・本書で語られる理系の人物像とオリジナリティ、クリエイティビティというような言葉はつながりが深いように感じます。だれでも理系脳になれるかもしれません。
・やり抜く力 = GRIT が大事だということを実感させられます。
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