最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓
- 作者: ムーギー・キム
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
各国、様々な企業で働いて様々なタイプの人と仕事をしてきた経験を活かして「仕事ができる人」はどんなことを習慣にしているか?というのをまとめている。
仕事ができる人はこんな風に仕事をしていた、というだけであって勿論本書で述べられる特徴、例えば「仕事ができる人はメモが完璧」とかができたからと言ってすなわちそれが仕事ができるということではない。ただ、仕事ができる人たちの性格の傾向を知るには良い。
まず、今では常識的だが、いい大学をでたからといって必ずしも仕事ができるわけではない。勉強のIQと仕事のIQは異なるものである。自分が選んだ道で最高水準の仕事をすること、それこそが仕事において認められる価値である。基本的な習慣、自己管理、心構え、リーダーシップ、自己実現の観点から仕事ができる人の特徴が何十にも渡り紹介される。
一流の基本の積み重ねが最終的には一流の仕事につながる。簡潔な文章を書く、メールの返信が早い、話を論理的に整理する能力に長ける、仕事においてメモをこまめに取る習慣、細かいミスをしない、話し方も堂々としている、会話の際にactive listeningを行う、プレゼンの際にも伝えたいことを伝えるために繰り返し練習を行うような人は仕事ができる。また、タイムマネジメントの能力や、清潔な身なりをしていることなども大事である。そしてリーダーシップを取る上で、模範的であることや部下に気を使うことができる必要がある。自己実現においては仕事では自分の好きなことをしているのが良い、周囲を巻き込んで仕事を行う能力を持っている。本当に成功している人はやりたいこと、できること、社会の需要が重なったところに勝機を見出すものである。
といった内容。真面目にコツコツ努力をすること、無駄を省いて効率的に働くこと、そしてリーダーシップを身につけることが大事なのだろう。冒頭で述べたように、これはできる人が備えている特徴であって、身なりが汚い人が身なりを整えたら仕事ができるようになる、という訳ではない。こういった本に述べられていることはその背景に備えた特徴を仕事への態度から外面に至るまで自分になじませることが結局のところ重要だということなのだと思う。それこそ最近読んだGRITやMindfulnessにも通じる内容にも触れられていて、最近のトレンドをよく押さえているような感じ。
コメント