社会を知ろう、という目的から大学生の頃から投資をするようになった。投資をすることで自分の資産を市場のリスクに晒すことになる。このため半ば強制的に経済や社会を知るために勉強をするという意識がはたらく。ただ、社会を知るだけでは投資をするにはあまりにもリスキーなので一般的な資産運用の勉強もしている。Market Hackは本書の著者である広瀬氏が運営するサイトで、日本の個人ブロガーとしては最大級のPV数を誇る。情報の質が高いので私もフィードに入れている。本書は2013年ごろの本ではあるが、広瀬氏の考え方をうかがい知りたいと思って最近読んだ。時間も経過し考え方に多少の違いは出てきているとは思うが根底に大きくは違いはない。
内容は投資全般について。米国株を基軸にしている方なので、おそらく自身が実践しておられるであろう分析方法について紹介されている。キャッシュフロー重視の分析、分散投資によりリスクオフをするメリットなどである。その当時から始まったNISAの分析や、デイトレーダーが行っている先物やオプションの取引、長期投資の考え方なども紹介される。広範囲にわたる話がコンパクトな中に納められている。本書を手に取る人はおそらくこれまでに投資経験がある方だと思う。読み物として楽しく、すっと頭に入ってきた。マジメに勉強するならもっと専門的な書籍を読めばいいが、筆者の言わんとしていることはこれくらいざっくりと省略されていた方が伝わってくる。こんな風にやってるよ、という内容なのでそれに従えば億万長者に必ずなれる、というものではないので注意を。
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