タイムキープの有効性

 

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

 

 

伊賀さんの生産性の中で取り上げられていた、生産性をアップさせる方法の一つに「キッチンタイマー」を使う、というやり方が紹介されていました。

 

キッチンタイマーを使うよう勧めるのは、彼らに「今は何にどれだけの時間がかかっているのか」を自分で正確に把握させるためです。

伊賀 泰代. 生産性 (Kindle の位置No.1295-1296). ダイヤモンド社. Kindle 版.

 

 

プレゼンの資料を作る時に1ページ1ページごとに創るのにかかった時間をタイマーで計る。すると、そのアウトプットのためにかかった時間が分かり、自分のつまづきポイントが把握できる。つまづきポイントを改善していくことで成長を目指すことができる。マッキンゼーの人たちも皆が最初から完璧にできるわけではなくて、不断の努力をして初めてスキルは身につくようです。

 

Omega

 

自分はどうだろう?と思って先週は1週間かけてライフログを作ってみました。aTimeLoggerというiPhoneのアプリを使って一日の行動を記録してみる。睡眠時間、家事、身支度、食事、読書などの情報のインプット、などなどアクティビティごとに時間を記録していく。この記録アプリは昔に試したことがありましたが、毎日毎日延々とつけていくことが苦痛でリタイアしたことがあるものです。いちいち本を読むたびにアプリを記録したりするのが煩わしかったり、マルチタスクの扱いも難しかったので今回もやってるうちに何度も記録忘れがありました。それでもこまめに忘れた記録を補完して24時間常に何かをしているか分かるように記録をしたものをエクセルでグラフにしたものが以下になりました。

 

 

 

先週は胃腸炎に苦しんでいたので割と耐久力が無くて仕事は早めに上がるようにしていた、という事情はあるものの、蓋を開けてみたら改善点がいくつも見つかりました。

 

仕事時間:

医師の仕事は基本は臨床業務で平日の業務+当直+土日の業務になりますが先週は当直はありませんでしたが、60時間近くを単純に臨床業務に使っていました。ランチタイムや論文書いたりしている時間は省いています。業務量を考えると生産性の向上で10時間は短くできる気がします。その分を自分の成長や研究や読書に使ったほうがよっぽど有意義にも思えます。(長く働いても残業代は殆ど出ないブラック職場だし。)

 

生活時間:

睡眠時間が平均6時間くらいなのはちょうど良いくらい。食事の時間は一日2.5時間くらい。食事にかける時間が短いと言われるアメリカ人の平均と同じくらいらしい。( https://www.usda.gov/media/blog/2011/11/22/how-much-time-do-americans-spend-eating )まあ、多分これはもう少し短くできるけれどあまり短くしすぎると人間関係も悪くなりそう。DINKSの生活をしていると皿洗いやら洗濯やらがいつも煩わしいがこんなに短いものとは(よっぽど家事がきらい)。奥さんの頑張りか、他の家事を極力少なくする生活スタイルだからなのかは分からないが、もう少し家事にコミットしてあげても良いな、という気にはなりました。それでも家事時間は少ないに越したことはないので食洗機やドラム式の洗濯乾燥機を導入予定です。

 

趣味などの時間:

土日祝日含んでいるのに意外と自分の趣味的に使える時間は13時間程度しかありませんでした。この時間は仕事の生産性を上げることで確保しなくてはいけません。(ネットサーフィンが1時間なんてことは無いんですが。)この時間が多いほうが確実に自己の成長にはつながるので、もっと時間を捻出して割いていきたいところです。

 

とりあえずさっとできそうなくらいの身近な目標はこんな感じのワークライフバランス。見てみると殆ど変わっていませんが。自己投資にもなる時間を大幅に増やしていますが、労働者ができる範囲ってこれくらいのものなんでしょうね。

 

 

 

ちなみにこの時間を区切るだけの手法は、「生産性」の立場からはNGです!それは、何故かと言うと、アウトプットの概念が全く入っていないから。どれだけの仕事量をこの短い時間でやるか、という観点は入れなくては行けません。読み取り側は暗に、短くなっているところは効率を高めるところで、長くなっているところはよりリソースを割いて大きいアウトプットを出したいんだなとわかるとは思いますが、ただ時短を叫ぶだけでは何の成果も出さずに早く切り上げるようなことになりかねません。

 

・生産性を上げる2×2のマトリックスで考える4つの方法

 

drkernel.hatenablog.com

 

・生産性を上げる各論的な工夫と、イノベーションの重要性について

 

drkernel.hatenablog.com

 

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